2020年設立、設立10年以内に埼玉県川越市をホームタウンにJリーグ加盟を目指すCOEDO KAWAGOE F.Cを運営するCOEDO KAWAGOE F.C株式会社(埼玉県川越市、代表取締役 有田和生)は、パートナー企業であるJTB川越支店とともに受託した「埼玉県新たな地域クラブ活動実証事業」を、令和6年3月をもちまして全て終了したことをお知らせいたします。
■事業実施体制と主な活動内容
今回の実証事業では、川越市教育委員会の協力のもと、川越市内中学校(5校・3チーム)のサッカー部への活動支援を行いました。事業の目的・活動内容は以下の5点です。
1、合同部活動の推進(スポーツの機会提供)
2、短期間で効果的な活動の推進(実証事業における効果検証・ICTの活用)
3、受益者負担・収益源確保に向けた取組(持続可能性の検証)
4、今後の運動部活動の地域移行に向けた取組(指導者の確保・環境の整備)
5、生徒の成長に向けた取組(探究学習・キャリア教育の視点)
■事業実施スケジュール
■ゴール設定
川越市内中学校サッカー部への活動支援を通した部活動地域移行の課題の洗い出し
■検証ポイント
1、部員数や指導者の確保が難しい中学校(合同部活を想定)を対象に指導を実施することで、スポーツの機会に恵まれない生徒に対して、地域クラブ活動という新たなスポーツの機会を提供する。
2、学校と部活動の関わりが減少していく中、効果測定システムを活用し学校現場だけでは分かりにくい生徒個人の気質や行動特性を可視化することで、教育現場における部活動顧問の先生の負担を軽減し、効果的な活動に繋げていく。
■実施対象中学校
・南古谷中学校
・大東中学校
・高階中学校
・野田中学校
・富士見中学校
■実施内容
・事前測定/事後アンケートによる効果測定
・ドローン映像によるチームでの振り返り
・COEDO KAWAGOE F.Cなどの現役サッカー選手による直接指導
■定性的な成果(指導の感想)
【生徒】 各学校のサッカー部の生徒73名のほとんど全員から、現役サッカー選手による指導により普段の部活動では得ることのできない経験ができたという好意的な感想を得ることができた。サッカー技術面の向上はもちろん、普段の学校生活での行動やチームプレイへの意識変容も見られた。
【教員】 部活動顧問の先生からも、普段は行き届かない視点や戦術指導など今後の指導に向けて有意義な機会だったとの意見。各学校と連携を取りながら生徒の成長に繋げていく機会になれば、休日の部活動指導が難しい教員の支援にもなり、部活動改革を進めていくメリットを理解してもらいやすいとの感想を得た。
■定量的な成果
教育効果測定システム「J’s GROW」を活用し、生徒のコンピテンシー(行動特性)の変化を検証。他者からの評価として【外向性、共感・傾聴力、耐性】 、自分の評価として【組織への働きかけ・表現力・影響力の行使】のコンピテンシーの成長が見られた。特に「組織へのはたらきかけ」(自己評価)が指導前と指導後で平均6%向上しており、普段の部活動とは異なる視点での成長を支援する効果が見られた。継続的に各学校と効果測定結果を分析し、学校現場や部活動の指導への活用の幅を検討していく。
■特に工夫/意識した事項
・部員数や指導者の確保が難しい中学校(合同部活を想定)を対象に指導を実施。スポーツの機会に恵まれない生徒に対して、地域クラブ活動という新たなスポーツの機会提供の検証。
・学校と部活動の関わりが減少していく中、効果測定システムを活用し学校現場だけでは分かりにくい生徒個人の気質や行動特性を定量的に可視化することで、教育現場における先生の負担を軽減し、効果的な活動に繋げる検証。
・団体スポーツで全体練習ができる時間が短くなることが想定される中、全体練習の質を高めるためICT活用検証(ドローン撮影)。
・受益者負担を軽減しつつも質の高い指導を担保するため、協賛を募集。川越市出身のJリーガー片山瑛一選手が地域貢献活動の一環として活動をサポート。
・教育活動の一環としての側面がある部活動のメリットを残していくため、現役のサッカー選手が競技やこれまでの生活を通じて学んだことなどを生徒の皆さんに共有、キャリア教育として生徒の成長を支援。
■企業協賛による中学生サッカー大会「KAWAGOE DREAM CUP」開催
2024年3月23日(土)、川越市内中学校のサッカー部活動支援の締めくくりとして、指導にあたった5中学校・3チームを対象とした中学生サッカー大会を開催。
本大会は、受益者負担課題解消に向けた検証として、以下の2点を目的として行いました。
1、受益者負担を軽減しつつも質の高い指導を担保するため、地域企業などによる協賛での収益源を確保する。
2、地域のサッカースクールとの交流など普段の部活動では経験できない機会を提供する。
今回の大会では、受益者負担の軽減のため、川越出身の現役Jリーガーである片山瑛一選手の協賛で実現。
また、指導を受けた生徒たちの成果を発揮する場所となり、さらなる技術向上や課題発見の機会となりました。
■今後の部活動の地域移行に向けた取組み
今回の実証実験の結果を踏まえ、今後の運動部活動の地域移行に向けて、以下の3軸で指導者の確保・環境の整備を進めます。
(1)【COEDO KAWAGOE F.C所属選手による指導】
現役サッカー選手が地域クラブの指導員となることで、高いレベルでサッカーをしてきた指導者人材の有効活用とプロ選手のセカンドキャリアへの支援など指導者側の環境整備を図る。
(2)【総合型地域スポーツクラブとの連携】
COEDO KAWAGOE F.Cが共同運営する「1FC川越水上公園」(川越水上公園スポーツクラブ)とも情報共有し、川越市を中心にその近隣エリアでの部活動の地域移行に関して将来的なサッカースクール・総合型地域スポーツクラブとの連携を模索していく。
(3)【学校行事との関連性を活かした取組】
探究学習や学校行事関連のノウハウを生かし、学校・生徒や地域クラブ・指導員のニーズ・課題を把握し、今後の地域クラブ活動の体制整備を推進する機会とする。
部活動改革への支援に向けて、自治体や教育機関、地域クラブ、地域企業との協力体制を築き、子どもたちや地域住民の方が持続的にスポーツや文化活動を楽しめる環境作りに取り組んで参ります。
■「COEDO KAWAGOE F.C」とは
2020年設立、埼玉県川越市をホームタウンとし設立10年以内のJリーグ加盟を目標とするフットボールクラブ。「フットボールクラブを通じて、 川越に夢と感動を創出し続け、100年続くクラブへ」をミッションに活動しています。勝利にこだわり、90分間観客を魅了し続けられるフットボールを目指すだけでなく、「スポンサー」「チケット」「グッズ」に頼らない新たなビジネスモデルの構築、そしてクラブを取り巻く全ての人たちが胸を張って自慢できるクラブ作りを通して川越市の更なる発展へ貢献を目指します。
公式HP: https://c-kawagoe.com/
運営ウェブメディアHP: https://mag.c-kawagoe.com/
■本件に関するお問い合わせ
COEDO KAWAGOE F.C株式会社
Mail:info@c-kawagoe.com